皆さんは海外のスターバックスコーヒーに行ったことはありますか?
スターバックスコーヒー。略してスタバ。
世界中に多くの店舗を持ち、日本でも多くの場所で見かける超人気コーヒーチェーン店ですね。
僕も大好きなスタバなんですが、海外のスタバには日本にはないシステムが存在します。
そのシステムとは、注文した際に店員さんから名前を聞かれるのです。
日本人からすると「え、なんで?」と思ってしまうシステム。
日本のスタバだと、フラペチーノなど準備に時間がかかるメニューを注文した場合、反対側のカウンターから商品を渡されますよね?そしてその際には商品を受け取るお客さんの列ができているわけです。
しかし海外ですと、聞かれた名前がカップに書かれ、名前を呼んで商品を渡すというシステムが成り立っています。
きっと日本のように列を作ってしっかりと商品を受け取るみたいな文化って海外にはないから、トラブルを避けるためにも名前で商品を渡しているのかなあ・・・なんて思ったり。
しかし、この名前を聞かれるシステム。色々とツッコミどころが多く、僕自身もちょっとしたエピソードを持っていますので記事にしていきたいと思います。笑
一生正確に名前を呼んでもらえない問題
この海外のスタバで名前を聞かれるシステムで一番に話題に上がるのがこれ。
一生正確に名前を呼んでもらえない問題です。
僕が店員さんに「ゆうすけ(Yusuke)」と名前を伝えると、ユースカ(Yusuka)とかユースキー(Yusuky)みたいな名前で十中八九間違われます。
なのでカウンターで名前を呼ばれても自分だと気付けないんです。
それで受け取らずにいるとすごくイライラした感じで店員から睨まれ、それで気付くなんてこともしばしば。
僕の名前の場合まだ部分点はもらえそうな間違え方ですが、人によっては完全に違う名前に変わってしまうこともあります。
日本人の名前は欧米圏の人には難しいからなのかな・・・?と考えたりもしましたが、エリック(Eric)という名前がエアラック(Airrack)と変わってしまうなど、世界的に広く知られた名前でも同様のミスが多発しているようでした。
絶対に間違えない名前を僕は考えたのである・・・
何度も何度も間違えられ、僕は策を練りました。
どうしたら良いのかを調たところ、どうやら人によっては絶対に間違われないであろう「スターバックス・ネーム(通称スタバネーム)」という名前を持っているそうなのです。
特にアジア圏の名前は欧米の人からすると馴染みのないものなので、多くのアジア人がグローバルに通用するスタバネームを持っているのだとか・・・!
しかし、前項で述べた通り、僕はエリックのような分かりやすい名前でも間違われるという情報を事前に入手していました。
そこでさらに頭を捻りました・・・
そして考えついたのです・・・
「ネロ」という名前を・・・!!
どうしてネロという名前を思いついたのかというと、イギリスに行ったことのある方はピンときているかもしれません。
実はネロって、イギリスでスタバのライバル店として知られるカフェの名前なのです!!
イギリスには「カフェ・ネロ」という名前のカフェがありまして、ロンドンなどに行きますとスタバに負けないくらい至る所にこのカフェ・ネロが店を構えているのであります。
日本には残念ながら出店していないカフェ・ネロ。ただ、イギリスではスタバと肩を並べるくらい人気のカフェで、日本で言うところのタリーズとかみたいな位置付けだと思います。
そんなスタバにとってライバル店舗の「ネロ」という名前をスタバで名乗ることにしたのです・・・!
アイ・アム・ネロ!
僕はネロという名前を思いつき、颯爽とスタバに向かいました。
僕が向かった店舗はイギリスのブライトンにあります、チャーチル・スクエアというショッピングモールの向かいに並んだスタバです。そのスタバの並びには、3軒隣にカフェ・ネロもあるという絶好の立地。
さあ、聞かせてやるぜ・・・!俺の名前を!!
僕は勢いよくスタバへと飛び込みました。
いつものようにレジに向かい、注文を頼むと遂にあの質問の時間がやってきました。
20代前半くらいの若い男性の店員さんです。
「Can I have your name?(お名前よろしいですか?)」
「アイ・アム・ネロ!!!(ドヤあああああ!)」
僕がその名前を口にした瞬間、疲れたような表情をしていた店員さんの口元が一瞬緩み・・・
そして「あなたの名前ネロなんですか?」と言いながらケラケラと笑ったではありませんか・・・!!!
こ、この反応は少し予想外でしたが、確実に名前を聞き取ってもらえたことへの圧倒的勝利感。
そう、僕は勝利を手にしたのです・・・!
謎のアジア人客が名前を聞かれてライバル店舗の名前を名乗ったのですから、おかしいと思われても無理はないでしょう。まあ、勝利には犠牲もつきものなのです。
その後、カウンターから飲み物を渡される際にも「ネロ」と呼ばれ、カップに書かれた名前もしっかりと「ネロ」でした。
イギリス国内のスタバ何店舗かで、僕はこの「ネロ」という名前で注文をしてきましたが、何度かこのように小笑いが巻き起こりました。
中には「おお、あなたは私たちの競合ですね(笑)」みたいなコメントを添えられたこともあります。
こうして僕は最高のスタバネームを手に入れ、この戦いにピリオドを打ったのでした。
海外のスタバでの思い出(番外編)
こうして僕は絶対に間違えられない名前を生み出したことで、戦いに終止符を打つことができました。
しかし、いつまでも勝利の味に酔いしれるわけには行けませんでした。新たな問題が発生したのです。
それは・・・カフェ・ネロが全世界で展開しているコーヒーチェーン店ではないという問題です。
コレが何を意味するのかというと、僕の「ネロ」という名前はイギリスでは間違えられなくても、他の国に行ったら間違えられてしまう可能性があるというわけです。
その事実に、僕は旅行で訪れたポルトガルのスタバで気がついたのです。しかも、事もあろうに僕はその事実を、スタバでまさに注文しようとするその時に気がついたのです。
僕は頭をぐるぐると働かせましたが、絶対に間違えられないような名前を思いつくことができず、名前を聞かれた際にこう答えたのです。
「ジャック」と・・・。
僕が考えられるインターナショナルな名前の中でも、最も分かりやすいであろうこの名前を伝えたのです。
すると・・・
「Hit the road, Jack and don’t you come back No more, no more, no more no more…♪」
なんか・・・店員さん鼻歌で歌い始めたではありませんか…!この曲はレイ・チャールズの「Hit The Road Jack」!
レイ・チャールズを鼻歌で歌いながら接客する店員さんおしゃれだなあ〜なんて思ったんですが、ちょっと待てよと・・・。
この曲の歌詞って「ジャック出ていってよ!もう二度と戻ってこないで!」というやつじゃん!と思い、僕もすかさず商品を受け取る前に「出て行くべき?」と言い店を出る素振りを見せるボケをかましました。
すると慌てて「No〜!」と言う店員さんの反応が返ってきて、なんかしょうもないコントみたいになりました。近くにいた他の店員さんやお客さんの小笑いもいただき、またしても僕は名前で笑いを誘ってしまったのです・・・!
その後、商品を渡されたときも、もちろん名前の間違いはなく正確に「Jack」でした。笑
まとめ
スタバに限った話ではないかもしれませんが、海外の店員さんというのはすごくフレンドリーな人が多いです。
お客さんとは距離を取って礼儀正しく接する日本とは真逆な接客ですが、フレンドリーな接客というのは「海外ならでは」な感じがして良いものです。
だからこそ、日本では経験しないようなエピソードが生まれることもあると思います。
スタバに限らず、海外に行ったらぜひ店員さんともコミュニケーションを取ってみて、素敵なエピソードを作ってみてはいかがでしょうか。
失敗であっても、いつかきっとそれは笑える小話に変わるはずです。笑
僕もまた、海外に行った際にはこのブログで書けるような小ネタを作ってきたいと思います!
そして皆さんも海外スタバでの面白エピソードや最強スタバネームなどがあればコメント欄で教えてください〜!