インドの空港はどことなくカレーの匂いがするような気がします。(適当)
どうも、ネロです。
今回は僕がインドに行った経験を書いていきたいと思います。
よく「インドに行くと人生が変わる」なんてことを言いますが、実際にインドに行って人生は変わるのでしょうか・・・?
僕はインドに行って人生を変えよう的なマインドは全く持っていなかったのですが、仕事の都合でインドに二度行ったことがあります。しかも、その内の一度は1ヶ月以上滞在し首都のデリーをはじめとする4都市を周っています・・・!
そんな僕はインドでの滞在を通じて人生が変わったのかを書いていくのが今回の記事でございます。
一体、僕はインドで何を見て、何を感じたのか・・・!?
それでは本日の科学スタートです!!!
インドに行くことが決まる
僕は自分がインドに行くことになるなんて、全く考えていないタイプの人間でした。
ザ・旅人ってタイプの人にとって、インドはいわゆる聖地のような国になっていますよね。
大学時代はバックパックを背負い、「俺、これからインドに自分探しに行くんだ」的なことをキラキラした瞳で語る輩がやたらと多く散見されたような気がします。
それを聞いて表向きは「ええ!インドに行くの!すごーい!!(尊敬の眼差し)」と反応していた僕ですが、内心ではいつもこう思っていました。
わざわざどうしてそんな所に行くの・・・?
いや、だって「インドに行くとお腹を壊した」とか、「ガンジス川に入ると病気になる」とか、「人が群がるようにして乗り込むぎゅうぎゅう詰めの電車」などなど、、、
日本では考えられないような未知の国ってイメージがあったんですよ。
僕は平和で穏やかな日常を愛する男ですので、わざわざそんなイメージのあるインドに行こうとは思わなかったわけです。
むしろ、好き好んでインドに向かう周囲の人間たちを、僕はまるで奇妙なモノを見るような目で見ていたんですね。
つまり、僕は自分がインドに行くことなんてない、自分はインドには一生縁のない人間だと考えていたのです。
しかし人生とは何が起こるか分からないものです・・・。
僕は上司の「あ、ネロくん。来月1ヶ月間インドに行ってもらうよ!」の一言で、あっけなくインド行きが決まったのでした。
インド到着!
突然のインド出張に戸惑う暇もないまま、僕は現地にやってきました。
空港の外に出ると、外は靄がかかっているかのような天気。
これはいわゆる大気汚染で、確実に健康に害を及ぼすヤツなんじゃないでしょうか・・・という不安を抱えながらとりあえずホテルに向かいます。
僕らが宿泊するホテルは立派と言えるものではないですが、日本人ビジネスマン御用達のホテルで従業員も多少日本語が話せルような場所でした。また、ホテル内のレストランでは日本食が食べれるという日本人出張者にはありがたいオモテナシ。
でも、なんか色々ツッコミどころが多いんですよ・・・。
チェックイン時にウェルカムドリンクと言って渡されたコーラ。
なぜかストローに穴が空いていて吸っても吸っても飲めない謎仕様・・・。
ホテルのどこかでパーティーをやっているらしく、夜中の12時を過ぎても鳴り止まないドンチャカ音楽・・・。
飲み終えたコーラの空きペットボトルを机に置いておいたら、翌朝そのペットボトルに無数のアリが群がっていたり・・・。(これはなかなか精神的にやられました。しかもインドのアリってなんかデカい。笑)
ま、まあ・・・。
旅人たちのメッカ、インドならこんなことも普通なんだろうな!気を取り直していこうじゃないか!!
そう考えながらオフィスへ向かうため、移動車がとまっている場所に行ってみると・・・
僕らの車の上に、グッタリと寝転ぶ痩せた犬の姿が・・・・
このままインドに1ヶ月もいるなんて、大丈夫なんだろうか・・・
そんな不安と絶望が胸をよぎる中、僕のインド出張は初日を迎えたのでした。
あれ、インド素敵やん!!
不安の多いスタートになりましたが、それ以降は意外にも順調に進んでいったのです。
僕の出張の目的は自社製品やその競合のユーザーにインタビューを行い、様々な意見を聴きだすというものでした。
そのため、たくさんのインド人ユーザーの自宅に訪問し、生活の様子を見せてもらいながら割と濃いめの交流をするものだったのですが・・・
あれ、インド人みんな良い人じゃないか??
調査を進めていく中で、そんな感情が僕に芽生えていきます。
それは、調査の対象であるユーザーに対してだけではなく、一緒に調査を行う現地法人のメンバーや調査をアレンジしてくれる現地の調査会社のメンバーに対しても抱く感情でした。
何というか、みんな人懐っこいんですよね。
そしていい感じに適当なんです。笑
ユーザーへのインタビューをしていると、会話が盛り上がりかなりの高確率で笑顔になることが多かったです。
結構受け答えに冗談を織り交ぜて回答してくれる人が多かったんですよね。笑
例えば、、、
お宅訪問インタビューで、若い三人家族の家庭(夫、妻、子供)にインタビューを行なった時のことです。
旦那さんの方が製品に関する受け答えをする隣で、奥さんの方が「どこの国から来たの?私たち去年日本に行ったの!」「これインドのお菓子なんだけど食べて!」的な感じでひたすら仲良しトークを繰り広げてきたのです。
途中で奧さんとの会話が盛り上がってしまい、真面目に受け答えしていた旦那さんもそっちの話に混ざってきたりして・・・なんてこともありました。笑
そして、時間に対してはなかなかルーズだった印象がありますね。笑
現地法人や調査会社のメンバーに「明日は8時にホテルのロビー集合!」とか言っても、時間通りにみんな集まったためしがなかったです。笑
それに、インタビューするユーザーが時間になっても在宅しておらず、なかなか調査が始められないなんてことも。(大体みんな渋滞にハマって・・・と言ってました。確かにインドの渋滞はすごかったですが・・・笑)
でも僕は意外とこの適当な感じが嫌いじゃなかったです。ほどよくゆるい感じが心地よいというか・・・(笑)
(ヨーロッパなんかで同様の調査を実施しようと思うとみんなしっかりしてたるするので、緊張感の中業務を進めていくのはかなり疲れてしまうものです・・・)
あと、インドの人は日本人に対してのリスペクトの感情を持ってくれているなという印象も受けました。
大多数の国がそうですが、インドの人は日本に対しては勤勉とかテクノロジーというイメージを持っているようで、「日本はすごい国だ!」「日本の文化は学ぶべきだね」とか言ってくれる人も多かったです。(社交辞令で言ってる感じもしませんでした)
だからこそ、インドはやばい国なんじゃないか・・・?と思っていた僕でしたが、彼らの文化をリスペクトしようという思いで現地の人と関わり、スムーズに調査を進めることができました。(インド人、愛してるぜ・・・!)
インドで人生は変わるのか
僕の1ヶ月に渡るインド出張は、以外にも大きなトラブルはなく無事に終わりました。
さすがに1ヶ月も滞在したので、時には街中を歩き回るような時間もあり、仕事で見える一面だけではなくリアルインディアな一面も垣間見ることができたと思っています。
インドで目に入るものは、日本では考えられないような光景が多かったです。
具体的には、、、
・道路を堂々と歩き回る牛たち(牛以外にもいろんな動物が闊歩していました。笑)
・あなた一体何者ですか・・・?と思わず聞きたくなってしまうような姿の男性(白く長い髭にエスニックな服を着た「仙人」というニックネームが似合う感じの人)
・よく分からないものばかりを売っている露店(いや、本当に何に使う何なのか分からないもの売ってるんですよ。笑)
・クラクション鳴りまくり、車線は関係ないインドの交通事情
・突然停電になってもそれが日常茶飯事すぎて驚かない人々、そしてすぐに電気復活
・貧困の影(場所によっては物乞いの子供達が多く見られることもありました)
この記事を書いていてパッと思いつくだけでもこれくらいの驚いたことリストが完成しました。笑
こんな一面もありながら、インドはITなどの分野で先進的な国の一面があったりするのですから、知れば知るほど分からなくなる国です。
きっとこのわけの分からない感じが、多くの人を惹きつけるのではないかと思います。
日本で過ごす毎日にはない刺激が、確実にこの国にはあります。
もう、根本的に日本や日本が多くの影響を受けている欧米とは違う文化が根付いています。
そこで僕はインドに行って人生が変わるのか?という問いに対して、「人生が変わるきっかけになる可能性はある」と答えたいです。
インドには、本当に日本人には信じられないような出来事が日常的に起きています。
それはポジティブな感情を呼び起こすものだけではなく、時にはショッキングな感情を僕らに与えるものだったり・・・。
そのようなインドでの経験や刺激をどのように受け止めるか次第で、モノの見方や考え方が変わるきっかけになると僕は思います。長い目で見ると、その変化があなたの人生を大きく変えるのかもしれません。
一方で、ネガティブな感情を与えるような出来事を受け止めることが難しいというケースもあるはずです。
その出来事を自分の中でうまく消化するのではなく、ただただ拒否反応を示してしまうような場合です。
きっとそれでは「人生を変えるきっかけ」にはならず、「インドが嫌い」などの感情を抱くだけで終わってしまうでしょう。
だからこそ、インドが人生を変えるかという問いに対しての僕の回答は、「人生が変わるきっかけになる可能性がある」というものになっています。
それでは、望んでインドに行ったわけではなかった僕は人生を変えたのでしょうか・・・?
正直なところ、現時点ではインドでの経験が人生を変えたとは思っていません。
仕事でインドを訪れていたということもあってか、インドで見聞きしたことに驚きはあっても「インドではこれが普通なんだろう」と一歩引いたような目線で物事を捉えていたのかもしれません。(基本的に現地人と常に行動を共にしていたこともあり、「守られていた」という感覚も強かったです。)
それか、僕はまだ人生観を変えてしまうくらいの経験をインドでしていないだけかもしれないですね・・・。
僕がインドに行って分かったのは、インドという国が1ヶ月ちょっと滞在したぐらいで全てを理解できるような国ではないということです。
まとめ
さあ、そんなわけで今回は「インドに行くと人生が変わるのか」というテーマでお届けしてきましたがいかがだったでしょうか?
後から振り返ってみると、インドでの時間は非常に楽しかったなあと思うのですが、滞在中は「過酷だ・・・」と思うようなことも多々ありました。
出張中にそう感じていたぼは僕だけではなく、滞在中は常に出張メンバーの誰かが体調不良で欠けているのが普通でした。笑
(僕の場合は腹痛に襲われて1日ダウンしていました。日本に帰国後もしばらくお腹の調子が悪かったです・・・笑)
まあでもそういうのも含めてインドだと思うので、苦しみさえも楽しもうというマインドも大切ですかね。(白目)
色々と書いてきましたが、インドでの楽しいことも大変なことも、やっぱり実際に行ってみてこそだと思います!
少しでも興味を持った人はぜひ実際にインドに行ってみて欲しいですね!そこで僕が味わった地獄の腹痛をみんなにも味わってもらいたい・・・!インドの辛い食べ物があなたの腸を蝕む・・・!!
それでは本日の科学はこのへんで終わりにしましょう!
次回をお楽しみにー!!