【ハリポタ】スネイプ先生の「Always」を科学する

どうも、ネロです!

今回は僕も大好きなハリーポッターの話題です。
僕の友人でもハリーポッターシリーズのファンは非常に多いのですが、その中でも人気があるのがスネイプ先生
そんなスネイプ先生を演じていたのはアラン・リックマンという俳優さんですが、彼は残念ながら2016年に亡くなってしまっています。

 

彼の訃報は日本でも大きな反響を呼び、スネイプ先生との別れに悲しみの声があがっていたように思います。
僕も「これで本当にハリー達とお別れなんだな…」という思いが溢れて、なんだかウルっときてしまいましたよ・・・。

 

そんなハリーポッターの作者であるJKローリングが、アランリックマンの訃報を受けてあるツイートをしたことで話題になりました。

 

それがこちら

訳)私はアランにAlwaysという言葉に隠された意味を教えたの。 

※アラン・リックマンは以前、作者であるJKローリングからスネイプに関するある情報を伝えられたと話しており、それに関して内容を教えてほしいという質問を受けてのツイートです。

 

皆さん、このツイートどういうことかわかりますか?
少し解説をしたいのですが、まだ「ハリーポッターと死の秘宝 part2」を見たことがない方にはネタバレになってしまいますのでお気を付けくださいね!

 

「Always」に込められた意味

 

それではここから解説です。
“Always”という台詞、みなさんどこで出てきたものかお分かりですか?

 

実のところ、日本語吹き替えでは少し違ったニュアンスで翻訳されていたので何のことやらサッパリという方もいるかもしれません

 

これは死の秘宝 part2の中でダンブルドアとスネイプがハリーの運命について話すシーンで登場したセリフです

 

単刀直入に言いますと、

 

ダンブルドア「今でもリリーを愛しているのか?」

 

との問いに対して、

 

スネイプが「いつだって」

 

と答えた部分なので、JKローリングはスネイプがどんな時でもハリーの母親であるリリーを愛しているのだということ、そしてその言葉に込められた本当の意味をスネイプを演じるアラン・リックマンに伝えていたのだと考えられます。

 

そもそも、この会話がなされたのはダンブルドアの衝撃の発言がきっかけでしたね

 

ハリーが生き続ける限りヴォルデモートは死なないということが分かり、スネイプ先生はダンブルドアに聞きます

 

スネイプ「So when the time come…The boy must die」

訳)それでは時が来たら、、、ハリーは死ななければならないと?

 

ダンブルドア「Yes, yes. He must die」

訳)そうじゃ、彼は死ななければならん。

 

スネイプ「You’ve kept him alive so that he can die at the proper moment」

訳)来るべき時に死ねるようにとハリーを生かしておいたのですか。

※リリーの死後、スネイプはダンブルドアに諭され、スパイとなり自らを危険な状況にさらしてまでハリーを守り続けてきましたね。

 

スネイプ「You’ve been raising him like a pig for slaughter」

訳)殺めるべき家畜のごとく彼を育ててきたというわけですか。

 

ダンブルドア「Don’t tell me now that you’ve grown to care for the boy」

訳)あの子に情でも移ったか?

 

スネイプ「Expecto Patronum」

訳)エクスペクト・パトローナム・・・!

 

ここでスネイプは守護霊を出すのですが、これが牡鹿の守護霊でハリーの母であるリリーが出す守護霊と一緒だったのです。

 

ハリーの世界で守護霊はその人の「人となり」を表すような特別な存在です。

 

その守護霊がリリーと同じものだったのでダンブルドアも驚いて叫びます。

 

ダンブルドア「Lily…」

訳)リリー・・・!!

 

続けてダンブルドアはスネイプに尋ねます。

 

ダンブルドア「After all this time ?」

訳)今でもリリーを愛しているのか?

※直訳すると「結局今も?」に近いかな。

 

スネイプ「Always」

訳)いつだって。

※映画では「永遠(とわ)に」と翻訳されていたように記憶しています。

 

JKローリングがツイッターで書いていたのはこの流れのことですね。

 

このAlwaysというセリフですが、日本語では日常的に行っている動作や習慣などについて「いつも」なんて訳されることが多いものかと思います。

 

ハリーの外見は基本的には父のジェームズに似ていますが、瞳は母親であるリリーとそっくりだなんて設定が劇中には存在しますね。

 

「Always」という表現は、恒常的な意味での「いつでも」というニュアンスを持っています。

死んでしまったリリーを今でも愛しているとともに、リリーの目を受け継ぐハリーのこともずっと愛していたという意味を作者は込めたのではないかなと僕は勝手に考えます(自分が大嫌いだったジェームズに似ていたとしても・・・!)

 

こんな具合に僕が考えるのと同じように、多くのファンが世界中でこのAlwaysに込められた真意というものを議論しており、今なお本当の意味は明らかにされていません。

 

スネイプは非常に複雑な役柄です。

 

上記の通りリリーへの想いを生涯を通じて抱き続けていたことや、

ヴォルデモートの手下でありながら、敵であるはずのダンブルドアのもとでスパイとして暗躍したこと、

そして大嫌いだったジェームズと、大好きだったリリーの間に生まれた子供であるハリーを指導し守ってきたこと。

 

数えだしたらキリがないですね。

 

そんなスネイプという役柄をアラン・リックマンが演じるためのヒントのようなものをJKローリングは伝えていたのです。

 

僕たちはまだAlwaysというセリフや、スネイプの本当の想いのようなものをハッキリと知ることはできませんが、一体どのような事実が伝えられていたのか非常に気になりますね。

 

ハリーポッターは世界観が非常に細部まで構築されていますし、おそらく各キャラクターのバックグラウンドもしっかりと作りこまれていると思います。

 

そう考えると、物語では描かれていなかったスネイプ先生のバックグラウンドがあることは間違いないですね。(気になる・・・!)

まとめ

それでは最後に、ハリーポッターのキャストたちがアラン・リックマンの死に対して寄せた追悼コメントを紹介して本日の科学を終わりにします。

 

エマ・ワトソン(ハーマイオニー役)

 訳)今日アランのニュースをとても悲しい思いで耳にしたわ。アランのような素晴らしい俳優と仕事をし、時間を共に過ごせたことを幸運に思うわ。彼との会話がものすごく恋しい。アラン、あなたのことを皆が愛しているわ。

 

 

ルパート・グリント(ロン役)

訳)アランのことを聞いてショックを受けているよ。彼が去ってしまっても、僕は彼と多くの時間を過ごすことができるような気がしているんだ。いつだって彼の声がよみがえるよ。

※すいません、少し訳に自信がないです・・・

 

 

ダニエル・ラドクリフ(ハリー役)

一部抜粋訳)アランは間違いなく、僕が今まで仕事をした中で最も素晴らしい俳優の一人です。そして彼は僕が映画業界で出会った人の中で、最も誠実で協力的な人物でもあります。

 

 

僕はちょうどハリーポッターの映画と一緒に成長してきたような世代です。

 

初恋は賢者の石のハーマイオニーですし、ハリーやロンに対しては親友のような感覚を抱いてきました。

 

それと同様にスネイプ先生は間違いなく僕にとっては先生で、スクリーンを通して多くの魔法をかけ続けてくれました。

 

厳しくも優しい、一人の女性を愛し続けた誇り高き魔法使いを演じた素晴らしい俳優、アラン・リックマンが天国で安らかに眠ることを祈って、本日は終わりにしましょう。

 

それでは次回をお楽しみに!ネロでした!

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