どうも、ネロです!
最近はLGBTという言葉を耳にする機会が多くなりましたね。先日ニュースでも高校の教科書にLGBTに関する記述が載ったということが話題になっていましたが、一体どれだけの人がLGBTについて正しく理解できているのでしょうか。
若者と呼ばれる世代の僕自身も、そして周囲の友人たちもLGBTに対してしっかりと理解ができているとは言えないのが現状かと思います。また、果たしてどれだけの人が日本でLGBTについて真剣に考えることができているのでしょうかね。。。
そんなわけで、今回はLGBTについて海外でのムーブメントや「リリーのすべて」や「キャロル」などのハリウッド映画に触れていきながら考えていきます。
LGBTってなに?
まずはそもそもLGBTとは一体なんなのかを一緒に確認していきましょう。
LGBTとは
L・・・レズビアン(女性同性愛者)
G・・・ゲイ(男性同性愛者)
B・・・バイセクシュアル(両性愛者)
T・・・トランスジェンダー(身体の性と心が一致しないが、外科手術は望まない人)
を指す言葉であり、性的マイノリティである人々を意味します。
なのでテレビでもよく目にするマツコデラックスやミッツ・マングローブなどもLGBTに含まれているのかと思います。また、以前タレントのKABAちゃんが「ゲイにも4つのタイプがいる」と話していたので細分化していくと非常に細くなってくるようです・・・
そんなLGBTという言葉ですが、なんだか急に耳にするようになった言葉ですよね。どうやら言葉自体は欧米を中心に1990年代半ば頃から一般的に使われるようになってきたようなんです。その理由は1970年代後半から80年代にゲイやレズビアンに対する反感や蔑視が激しくなってきたからだそうで、今でも欧米ではその名残りがありますよね。海外ドラマを見ていると「このホモ野郎!」なんて言葉が軽蔑的な意味で使われたりしています。
そして日本でこの言葉が使われ始めたのはWikipediaによると2014年頃かららしいのですが、僕個人の感覚としては2015年からこの言葉をよく耳にするようになった気がします。その契機となった出来事は2015年の夏に、ジョニー・デップの娘であるリリー・ローズ・デップが自らをLGBTであるとカミングアウトしたことではないかと僕は考えます。
リリー・ローズ・デップのカミングアウト
2015年の夏、ジョニー・デップの娘であるリリー=ローズ・デップが自らをセクシャル・フルイディティであるとカミングアウトしました。
また聞きなれない言葉が登場しましたね(笑)
セクシャル・フルイディティとは好きになる性別が定まらず、相手によって男性を好きになったり女性を好きになったりするという意味なのだそうです。
当時まだ16歳だったリリーは、10代のLGBTのためのプロジェクトに参加した際にこのカミングアウトを行いました。まだ幼い彼女のカミングアウトですが、ジョニー・デップと女優のヴァネッサ・パラディの間に生まれ、世界的にもファッションアイコンとして大きな影響力を持った存在であるリリーの言葉は瞬く間に世界中のメディアによって取り上げられ周知の事実となりました。
もともとLGBTが社会的に大きな話題となっていた欧米ではことさら大きく取り上げられ、LGBTのムーブメントに火をつけるような形になったのです。そのムーブメントの勢いが日本にも届き、ニュースでも取り上げられるような話題へとなっていったのではないでしょうか。
ハリウッドとLGBT
リリー=ローズ・デップがLGBTをカミングアウトしたように、海外著名人によるLGBT関連の話題は増えてきているように思います。
トニー賞やアカデミー賞で司会を務めるなどアメリカで大人気の俳優、ニール・パトリック・ハリスも2006年にゲイであることをカミングアウトし、2014年にはパートナーのデビッド・ブーティカと正式に結婚を遂げています。
ニールのツイッターより
Guess what? @DavidBurtka and I got married over the weekend. In Italy. Yup, we put the ‘n’ and ‘d’ in ‘husband’. pic.twitter.com/R09ibF41rt
— Neil Patrick Harris (@ActuallyNPH) 2014年9月8日
訳)なんだと思う?デビッドと僕は週末にかけてイタリアで結婚したんだよ。そう、僕たちはnとdの文字をhusbandという言葉に入れ込んだのさ。
※夫という意味のhasbandという言葉に、お互いのイニシャルであるNとDが入ったということを報告したのですね。
ニールとデビッドには代理母出産で設けた二人のお子さんもいるのです!幸せそう!
また、最近ではLGBTに関係する内容の映画が多く公開されているように思います。
こちらは先日公開されたばかりの「リリーのすべて」という映画。
世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人の画家、リリー・エルベとその妻ゲルダの愛を描いた伝記的な作品。レ・ミゼラブルや英国王のスピーチで高い評価を受けたトム・フーパーが監督を務め、主演にはハリー・ポッターのスピンオフ作品である「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」でも主演を務めるエディ・レッドメイン。(僕もこの作品は近いうちに劇場で鑑賞する予定なので、感想など後日追記していきたいと思います。)
こちらは先月公開された「キャロル」という映画です。
同性ながら惹かれ合う二人の女性に待ち受ける運命を描いたラブロマンス。アラン・ドロンが主演した名作「太陽がいっぱい」の原作者であるパトリシア・ハイスミスの小説を映画化した作品で、アカデミー賞主演女優賞の受賞経験のあるケイト・ブランシェットとドラゴンタトゥーの女で話題になったルーニー・マーラが熱演しています。
また、日本では2006年に公開されて話題となった「ブロークバック・マウンテン」も惹かれ合う二人の男を描いた作品でしたね。
このように近年ではLGBT関連の作品や、LGBTの登場人物が出てくる作品は珍しいものではなく、LGBTに対しての理解を広めようとしているムーブメントがハリウッドでも巻き起こっているのではないかと考えられます。
まとめ
本日はLGBTに関してハリウッドの話題などを交えてお届けしましたがいかがだったでしょうか。
僕自身LGBTという話題に関しての知識が豊富とは言えないので探り探りではありましたが、これをきかっけに皆さんがLGBTを理解する糸口をつかむことができたら幸いです。
日本でも13人に1人はLGBTに該当するというデータを大手広告会社の電通が発表しており、僕たちが思う以上に日本でも身近な話題であるということは意識しておく必要があるでしょう。
しかしその一方で、日本がまだまだLGBTであることを公表しやすいような社会ではないことは明らかです。きっと多くの人がこれまでにLGBTの人に出会ったことがないというのがなによりの証拠ではないでしょうか。
すべての人にとって住みやすい社会が形成されることを願って、本日の科学は終わりにしたいと思います。
それでは次回をお楽しみに!ネロでした。