どうも、ネロです。
本日は映画化もされた人気の青春小説「ペーパータウン」を科学していきます。
作者のジョン・グリーンはアメリカではかなり人気の高い青春小説作家です。
ペーパータウン以外にも映画化された「きっと、星のせいじゃない」や「アラスカを追いかけて」などの作品でも知られています。
ジョングリーンの作品は登場人物がものすごく魅力的に描かれているのが印象的です。
今回科学していきます「ペーパータウン」でもマーゴ・ロス・スピーゲルマンというとっても素敵な女の子が登場しており、この物語の大きな魅力となっていると思います。
また、映画版ではそんなマーゴ役をカーラ・デルヴィーニュが演じており、これがまた最高なんですよ・・・!!
ペーパータウンってどんな作品?
View this post on Instagram
Music to #GetLostGetFound to. Preorder the @PaperTownsMovie Soundtrack now! Link in bio!
☆あらすじ
主人公のクエンティンは、いわゆるごく普通な高校生(どちらかと言えば陰キャラ)。一方隣に住む幼馴染のマーゴは誰もが憧れるような超イケイケの女の子。幼い頃はよく一緒に遊んだ二人だったのですが、高校では異なるスクールカーストに属する二人の関係はすっかり疎遠になっていました。しかし、ある夜突然マーゴが壁をよじ登り窓からクエンティンの部屋の中に入ってきて、二人は真夜中の大冒険へと出かけていきます・・・!
そして真夜中の冒険が明けた次の日の朝、マーゴは忽然と姿を消し行方不明に。マーゴのことが気になって仕方ないクエンティンは数少ない手がかりを元に友人たちとマーゴを探し出そうとするのですが、そこでクエンティンたちはこれまで思ってもみなかったマーゴの姿を知ることになるのでした。
物語は大きく分けて二つの構成になっています。
第一部は「マーゴとクエンティンの真夜中の冒険」。そして第二部は「クエンティンとその仲間たちのマーゴ探し」。
第一部の「マーゴとクエンティンの真夜中の冒険」で一気にマーゴの魅力に引き込まれて、第二部の「クエンティンとその仲間たちのマーゴ探し」でクエンティンに感情移入しながらマーゴ探しに燃えるって感じですかね。
主人公が男ってこともあって、淡い恋を夢見る中高生男子はクエンティンを自分に重ねてこの作品を楽しむことができるんじゃないかなって思います。
男なら誰しも学生時代の憧れの女子ってやつがいるものです。自分とそんな憧れの女の子をクエンティンとマーゴに投影して読むと思い入れも強くなっちゃうんじゃないですかね。(僕もいたんですよ・・・。中学時代に好きだったMちゃん・・・。ルックスも抜群に可愛くて成績優秀で運動神経抜群で性格も個性的で・・・。あれ、なんだか切なくて涙が・・・。)
主演の二人はどんな人?
それではここで映画版でクエンティンとマーゴを演じている役者さんをご紹介しておきましょう。
☆クエンティン役 / ナット・ウルフ
主人公のクエンティンを演じるのは子役時代から活躍しているナットウルフという俳優さん。1994年生まれ(記事執筆現在23歳)なのでまだまだ非常に若く今後が期待されています。また、2017年にはNetflixが作成したアメリカ版デスノートにライト役で出演していたのも彼です。(作品自体は酷すぎてボロクソに叩かれていましたが・・・笑)
また、ペーパータウンの作者であるジョングリーンの「きっと、星のせいじゃない」という作品の映画版にもナットは出演しているのですが、どうやらその撮影を通じてナットはジョンと仲良くなったようで、それが「ペーパータウン」の出演につながったようですね。
☆マーゴ役 / カーラ・デルヴィーニュ
マーゴを演じるのは僕が今最も注目している女優の一人、カーラ・デルヴィーニュです。
カーラはなんて言いますか・・・、他の女優やモデルとは違う何か特別な雰囲気のようなものを感じるんですよね。その外見の美しさもそうなのですが、彼女はバイセクシャルであることやうつ病であることをオープンにするなど、何かと内面の部分でも話題になることが多いです。
また、カーラはそのモテっぷりでも知られており、これまでにワンダイレクションのハリーやミュージシャンのジェイグ・バグ、シンガーソングライターのセイント・ヴィンセントや女優のミシェル・ロドリゲスとの恋愛が報じられています。その他にもイギリスのハリー王子やレオナルド・ディカプリオからアプローチされたなどの報道もあり、恋愛ゴシップにも事欠きません。
さらに、彼女は女優やモデルに加えアーティストとしての活動でも知られており、ご覧の通り歌も上手です。ギターやドラムを演奏することもできるというから驚きです。モデルとしてもそのファッションセンスを存分に発揮しているカーラ。数多くいるスターの中でも、彼女は特別だと僕は考えています。
ちなみにですが、ペーパータウンでのマーゴ役のオーディションをカーラが受けていた時の印象を作者のジョングリーンは、「みんなブッとぶくらいに凄かった」、「彼女はマーゴ役を完全に理解していた」などと話しています。カーラ自身もマーゴはまるで自分のようだとインタビューでは話しており、きっとカーラがこの作品に出ることになったのは運命だったのでしょう!(とか言ってみました。)
まあ、カーラについて色々と書きましたがシンプルに言うと僕は彼女が好きなんです。
だって、どう考えても良い意味で普通じゃないんですもん!!
何というか、僕のような凡人にはないものをたくさん持ってる感がやばいです。でも、それでいてどこか影のある感じも良いんですよね・・・。
作品の感想(※ネタバレあり!)
それではここからはネタバレありの感想を書いていきたいと思います。
物語は基本的には面白いですが、設定やキャラクターを活かしきれていないような印象も個人的には持ちました。
隣に住むめちゃくちゃイケてる女の子と真夜中の冒険をして、その翌日にその女の子がいなくなって・・・って設定は最高に面白いと思います。
小説を読んでいた時も、マーゴとの冒険のパートはこれからどうなるんだろう?と思ってワクワクしながら読み進めることができました。一方でこの部分は映画版だとあまりにも早く進みすぎてマーゴの魅力やクエンティンとマーゴの関係をしっかり描ききれていなかったですね。ここをうまく描けていないので、その後マーゴが失踪してクエンティンが必死にマーゴを探そうとする流れに何だか感情移入できないような気がしました。
また、マーゴを探し出そうとクエンティンが悶々とする場面は小説版だと結構長いページ数にわたって描かれているんですが、そこはちょっと中だるみしたような気がします。もっとテンポよく進んでくれればいいのに・・・と読み終わってからは感じますね。その点については映画版は時間の関係もありかなり早く物語が進んでいくので、中だるみ感はなかったです。その一方で早く進んでいく分、キャラクターの心情や色々な背景を描ききれていないのが残念でしたが・・・。(もはやレイシーとか何で旅に同行するようになったのかとか描かなすぎて映画しか見てない人には謎だったのではないでしょうか。)
あと、とにかく言いたいのは映画版の結末が最悪だったということ。なぜ小説版と結末変えた??と怒りたくなるくらい最悪でした。というか、小説版はラストがすごく良かったんです。
どうして真夜中の冒険にクエンティンを連れて行ったのか、どうしてマーゴは失踪してアグローに来たのか・・・
そういったこれまでの伏線を全て回収するラストシーンが映画版ではなんだかものすごく軽い感じになってて悲しかったです。
ていうか友人たちも映画版ではクエンティン見捨てて車で帰っちゃいましたけど、小説版ではしっかりクエンティンを待っていました。映画版の友人たち冷たすぎ。
とにかく映画版はいろんなことが描けていなくて消化不良だったと思います。そしてラストのマーゴとの再会は改悪でしかなかったです・・・。何も変えずに小説版と同じようなラストにして欲しかったな・・・。自分を見捨てて帰ってしまった友人たちを最後は「俺の大事な仲間たちだぜ☆」みたいに言ってましたけど、それはさすがに強引すぎです。笑
それとキャストについて言うと、マーゴ役のカーラ・デルヴィーニュがどハマりだったのに反して、クエンティン役のナット・ウルフは何だか僕が勝手に描いていたイメージとは違って残念でした。(小説を先に読んでいたので・・・)
もっと何ていうか・・・、細くてちょっと不健康そうな草食系イケメンをイメージしていたんです。(例えるならリバーデイルにジャグヘッド役で出てるコールスプラウスとかかなあ。)
ナット・ウルフの素朴な感じはクエンティンの役にはあってるけど、やっぱりマーゴ役のカーラと並んだ時にもっと絵になる人が良かったなあなんて個人的には思ってしまいます。
なんだか映画版の悪いところばかり書いてしまいましたが、映画版も最後のニューヨークまでのロードトリップはよく再現できていたのではないでしょうか。原作とは違いレイダーの彼女アンジェラが旅に同行する設定でしたが、どれも違和感なかったです。なんだか青春って感じが伝わってきてとても良かったです。
でもベンがレイシーとくっつくのはなんだか嫌でした。笑
小説版ならまだ許せたんですけど、映画版はレイシーが想像以上に可愛かったので、もう完全に嫉妬です。笑
(ちなみにレイシー役はハルストン・セイジという女優さんで、「ビフォーアイフォール」というNetflixオリジナル作品に出演していました。あと、最近ではアメリカの人気歌手チャーリー・プースと付き合っているなんて噂もあるようです・・・!)
まとめ
さあ、そんなわけで今回は「ペーパータウン」を科学してきましたがいかがだったでしょうか。
ざっくり言うと、小説版は結構面白くて、映画版は端折りすぎだし小説の良さを捻じ曲げてしまってて微妙って感じですかね。笑
映画版については結構ボロクソに書きましたが、それでもカーラ・デルヴィーニュ演じるマーゴは一見の価値ありです。
それと、もしも映画版は見たけど小説版は読んだことがないという人がいたら、ぜひ一度小説版を読んでみて欲しいです。
やっぱり映画を見るよりもずっと各登場人物を深く描けていて面白いですし、映画で感じた違和感はなく読み進めることができると思います。
また、今回取り上げた「ペーパーハウス」の作者ジョングリーンの他の小説を読んでみることもお勧めします。個人的には「アラスカを追いかけて」という作品が一番好きなので、ぜひ読んでみて欲しいですね。(ちなみに「アラスカを追いかけて」は動画配信ネットワークのHuluが製作権を獲得したとのニュースが出ていますので、近いうちに実写作品が見れそうなんです!)
それでは本日の科学はここまで。
次回をお楽しみに〜!